Arata
Tanakaさん in Canada.
パンのこと[メール交換より] 2003.10.1掲載 |
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Arata Tanakaさんは カナダでパン職人として 働かれております。 |
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●カナダに在住して約7年、西岸の最南端、VICTORIAという町で自然酵母のみを使ったベーカリーにて職人をしているArataといいます。 どうぞよろしく。
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●田中さん
ほっち@みやこだひろしです。 カナダですか。 カナダのパンは、大陸系ですか、イギリス、アメリカの流れですか。 私は未踏の地ですので、不明です。私が管理させて頂いてる、サイトがあり、ここは、[白神こだま酵母]を秋田県から代理販売権を得て販売しいる細々とした会社です。 http://www.sala1.jp/自然食としてのパンが、徐々に求められてることが、パン素人の私ですら感じとてます。 地域活動の中で、手打ちうどんの会より、手作りパンを焼こう会の方が、参加者が多いのです。 また前出のサイトの掲示板BBSにもものすごい量の書き込みがあり、手作りパンの情報交換がなされてます。 プロの方には、内容は意味無いかと思いますが、パンに対するニーズ観測には役に立つと思います。 CANADAでパンに挑戦されている、とのこと、敬服いたします。 是非、日本のパン食のために、頑張って来てください。 日本独特の菓子パン中心の流れに私は疑問を持ってます。フランス人の留学生が、美味しいパンが手近に無いと、嘆いてました。 私も、食事が美味しくなるパンが欲しいと、唱え、パン、単品で食事が完結しない食文化をといってます。
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●メールありがとうございます。 カナダという国は移民の国なので(アメリカのように)、大陸系か、イギリス、アメリカの流れかと聞かれましても(そもそもそれがどういった流れをさすの
か勉強不足の私には分かりませんが)、なんと答えていいのか分かりません。ダッチベーカリー、ジャーマンベーカリー、イタリアンベーカリーという店がこ
の町にはありますし、以前働いていたベーカリーで僕が初めてベーキングを習ったのはアルザス生まれのフランス人でした。サラミや生ハム、チーズ類やその
他いろいろを僕らが購入するポルトガル食料品店ではポルトガルパンが(どこで焼かれているのかは分かりませんが)売られています。チャイナタウンには彼ら専用のパン屋がありますし、インドのナンも手に入れられるし、イラン人が経営する中東系の食料品店ではまたいろんなものが手に入ります。 こんな感じで答えになりますでしょうか。 ほっち@みやこださんの管理しておられるサイト、見させてもらいました。 なかなか興味深いですね。
フランスの留学生の方の気持ち、非常に良く分かります。 先日、婚約者と二人で2週間ほど帰国したのですが、二人とも一切パンを口にしませんでした。もちろん日本にはそれ以外のおいしいもので溢れていますから
食べる必要がなかったといえばそれまでですが。それとは逆にテレビにおける僕らがホワイトブレッド、もしくはワンダーブレッドと呼んでいる種類のパンの
コマーシャルの多さには驚きました(ちなみに日本のテレビ番組のくだらなさには唖然とさせられました)。防腐剤やら何やらケミカルが臭って出てきそうな
体に悪いパンで溢れていますね。何日経ってもふんわり柔らかであるということがいかに不自然であるのかということに誰も疑問を感じないのでしょうか。使
われている化学薬品の量と種類を考えただけで寒気がしますが。愚痴はこれくらいにしないと。
食文化、すてきな言葉ですね。 海外に出て、いろんなところを旅してみて思うのですが、そこでそこのものを食べるのが一番おいしい。距離が遠くなれば遠くなるほど、いかに技術を注ぎ込んでも本来の味がしなくなるような気がします。特に日本食は痛切に感じられる。人や自然、それに伴う文化が調味料なのでしょうね。それとともにこれから
作り上げる文化というのもあるのでしょう。ほっち@みやこださんがやってらっしゃることもそんな感じでつながっていくのでしょうね。ベーカー、もしくは
料理人として、あるいは僕の婚約者に料理する者として忘れたくないのは、体にいい自然なものを素材のままに表現すること。それを次の世代に。大きすぎる夢かもしれませんが。 それではまた。 Arata
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●Arata Tanakaさん ほっち@みやこだひろしです。 世界のパンを私は3系統におおざっぱに分類してます。 @ドイツ・フランス等の大陸系(素材を大切にし、食事、料理が伴う) Aイギリス系(素材を変化させ、食感で食べる)田中さんのおっしゃる白パンでしょ うか Bアラビア系(あまり、発酵を重要視しないで、シンプルに素材の力を引き出す)
こんな固定観念(笑)でパンをとらえています。 米国に行ったとき、美味しいパンに巡り会えませんでした。豪州でもイギリスの流れが強く、そこで、いま多民族の力を引き出し、着実な発展をしているカナダでは、どうかなと思い、つたないメールを書かして頂きました。
チャイナタウン、コーリヤンタウンなどで見られるように、民族の文化としての食事 に関する商売が多いですよね。 バブルの当時、日系ブラジルの方が沢山日本で働かれてたときに、トラックにブラジルの食材を積んで、挽き売り商売をされてるのを見たことがあり、単純ですが、文化は食にありと思いました。 現状の日本では、あまりにも食が文明化しすぎ、食文化でなく、餌文化になってま す。家庭から、食卓を囲む価値観が無くなり、エネルギー補填のみに成り下がってると思うのです。 日本での青少年の、創造だにできない精神構造による犯罪が起きてますが、これも原因の一つが、食卓の崩壊にあると私は考えてます。 巨人の星、一徹親父が、お膳をひっくり返したくても、そこには、女房も子どももい ない現状です。親父がひっくり返せる、食卓の復権を日々夢見てます。 そしてジャンクフード思想の撲滅が世界の平和に繋がる?(オーバーかな)
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●ほっち@みやこだひろしさん 3系統のご説明、ありがとうございます。なるほど、と思いました。
私が住んでいる町はイギリス色が強く(町の名前はVictoria、州の名前もBritish
Columbiaというくらいですから)スコーン、マフィン、ビスケット(日本でうってあるクッキーとは違って、ひどい例ですがケンタッキーフライドチキンで売ってるようなやつです)といったものも多く見られます。以前働いていた店でその手のものをたくさん作っていました。フランス人のベーカーにはその手のものが売れるのが不思議でならないらしく(They're
so ugly, bland and boring baking powder crap!)、まあ確かに彼が作るクロワッサンなんかと比べるとひどい代物な訳ですが、それでもたくさん売れるものだから2ー3日に一回は僕がすごい量
の生地を作っていました。 そういうイギリス系がベースにあると思います。
それでも、実際にここの人間が”食べたい”と思うのは”大陸系”といわれる種類でしょうか。前出のヨーロッパ系のベーカリーがスーパーで買うよりも遥かに高価な値段でありながらも非常に売れているというのがその証明になると思います。そして僕が働いている店も間違いなく大陸系だと思います。
フランスのポアランのパンをご存じかと思います。お食べになったことか、本で見られたことがあるでしょうか?彼等は世界各地に空輸してパンを売っていますが、実際、バンクーバーの”Urban
Pèrè”という高級食料品店で一切れ約4百円くらい(!)で売られています。それでも買う人がいるんですね。
洋書を御覧になるかどうか分かりませんが、"Artisan
Bakery in America"という分厚い、そして高い本を先日見かけたのですが、その本にアメリカ各地のその手のおいしそうなベーカリーがたくさん載っていまし
た。かなり増えてきているみたいです。ほっち@みやこだひろしさんがアメリカにいらっしゃってからもまたきっと増えていると思いますよ。僕個人として
は、パンを食べるために命を危険にさらしてアメリカに行こうなんて思いませんが。世界でどこが危険かといえば、一番はやっぱりアメリカじゃないかと思い
ます。 ボーダーを越える度に雰囲気ががらっと変わるのにはいつも驚かせられます。アメリカ人はカナダは彼等の州の一つと考えているようですが、そんなこ
とはありません、国境一つで全然違います。
食文化についてもう一つ。 ここ2、3日、風邪で調子が悪いのですが、最近気付いたのは、風邪薬を飲むよりも、お米を食べること。これが一番効きますね。油分のない食事をする。み
そ汁を作る。白菜をチャイナタウンで手に入れて浅漬けにする。中国系のカウンセラーと話をしていた時に彼女も精神的に疲れた時は何はなくともお米を炊い
て食べるということです。アジア系の食文化の一端でしょうか? Arata
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●Arata Tanakaさん ほっち@みやこだひろしです。 貴重な情報満載のメールありがとうございます。非常に勉強になっております。
面白い点に気が付かれましたね。 一昨年、心臓の手術を受けたのですが、外科の執刀してくれたDr.がおっしゃてました。 米国、留学中に気が付いたことは、日本人はカタカナで表現する食品は体のサイクルにあわないと思い、ひらがな食品を重点的に食べてました。 面白い発想の仕方ですねという会話で、診察時間を過ごし、私の術後の傷跡なんか見てくれませんでした(笑)外科の医者は面白い方が多いですね。
Arata
Tanakaさん とのメール交換を以下のホームページに タイトルは[カナダからのパン便り]なんてページをつくり 転載してもよろしいでしょうか、よろしくご検討下さいようお願いいたします。
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●ほっち@みやこだひろしさん 外科のお医者さんに面白い人が多いと言うのは同感です。 カナダにも変わった方がいるのを知っています。職業柄なのでしょうか。
転載の件についてはほっち@みやこだひろしさんの好きなようにして下さい。 MLの方にメールした時点でパブリックに対してオープンにしたつもりですから(変な日本語ですいません ー 時々日本語での適切な表現が浮かばない時につい英語を使ってしまうもので)。 それではまた。 Arata
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●Arata Tanakaさん ほっち@みやこだひろしです。 転載のご承諾、ありがとうございます。 私も、ネットに発信したものは、有る程度は、コピーされるのは当たり前と思ってます。 転載作業が終わりましたら、また報告させて頂きます。
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